2005-01-01から1年間の記事一覧

ラストダイアリーin2005

ディープインパクトの敗戦は今年の彼が繰り広げたどのレースよりも衝撃的でした。 競馬というスポーツは古くは汚いイメージの付き纏う、一介のギャンブルとしてでしか認知されていませんでした。ハイセイコーの出現によりそのイメージが一新、ミスターシービ…

血の因縁

フサイチリシャールは父クロフネ、ジャリスコライトはアグネスデジタルの弟。両馬とも超のつく良血馬ですが、01年、秋の天皇賞での外国産馬出走権争いの因縁がこの2頭の間に横たわっている、そんな背景も見逃せない1戦になりました。 01年度天皇賞に出走で…

JCウィーク

紛れの無いペースの中、カネヒキリがシーキングザダイヤとスターキングマンの2頭を激しい叩き合いの末下した、名勝負のジャパンカップダートの翌日。芝のジャパンカップはランフランコ・デットーリ騎乗のアルカセットが、オグリキャップとホーリックスの伝…

王者は能力を発揮できたのか

後方一気を決めたのはハットトリックでした。 王者デュランダルと並ぶ末脚自慢として知られる存在のハットトリックでしたが、その脚質は同じ追い込み馬であるとはいえ似て非なるものです。デュランダルが一瞬の決め脚と俊敏な反応のよさを特徴としている一方…

雑記

昨日の東京5R新馬戦で後方一気を決めて快勝したボストンキコウシという馬。この名前、聞いたことある人もいるんじゃないかなぁ。 実はかつて重賞戦線でも活躍を残したノーザンテースト産駒のボストンキコウシと全く同じ名前なんですよね。JRAではかつて…

サマーシリーズ

夏競馬の重賞競走を距離カテゴリー別にシリーズ化し、シリーズチャンピオンには褒賞金が交付される。該当レースは以下の通り。 【サマースプリントシリーズ】 函館スプリントS(GIII、函館・芝1200m) アイビスサマーダッシュ(GIII、新潟・芝1000m) 北九州記念…

06年度開催日程発表

久しぶりに大きな改革を施してきましたね。 古馬牝馬の路線充実のために新設されたG1ヴィクトリアマイルの開催意義の良し悪しについてはまだまだ未知数といわざるを得ないでしょう。12月に行われていた阪神牝馬Sを4月に移行(1400mに短縮)して、その前…

エリザベス女王杯

天皇賞の時の更新でしたか。池添謙一騎手の俗に言われる「切れる馬」に対する技術の確かさについて語ったことがあると思います。名刀・デュランダルを駆った一昨年セントウルS以来、彼の「切れる馬」の瞬発力の生かし方、その感覚は冴えを増す一方です。 ス…

久々

すっかり放置してしまいましたが^^; 久しぶりに更新してみよーかな♪

快進撃

横山典弘が魅せました。 今日の東京開催2〜6Rまでを6連勝。故・岡潤一郎騎手が89年に記録したJRA連続施行競走連勝記録5連勝を約16年ぶりに更新しました。 素晴らしい記録であり快挙。天才・武豊も1日8勝の記録を持っているとはいえ、連続騎乗での…

アイポッパー

12着。しかし悔いのない競馬だったでしょう。 道中は中団より前の好ポジションを折り合いピッタリにキープ。勝負どころで巧みに進出し、直線では手応えよく先頭に並びかける勢い。そこからは伸びあぐねてしまいましたが、勝ち馬とはそれほど差のない入線で日…

Excellent!!

豪州競馬の歴史に女傑がまた新たな1ページを刻み込みました。 現地時間11月1日豪州フレミントン競馬場で行われた同国競馬最高峰のG1メルボルンCは、G・ボス騎乗の牝馬マカイビーディーヴァが直線堂々と抜け出し1番人気に応えて優勝。同レース史上初の…

敗れても尚際立つ貫禄

王者の行進に立ちはだかったのは牝馬の切れ味でした。 ゼンノロブロイと横山典弘の競馬はまさに王者の競馬だったことでしょう。直線前が壁になり窮屈になる場面こそありましたが、3、4コーナーより直線半ばまで末脚を貯めるのは戦前の作戦通りだったはず。…

天覧競馬

何の不利もなく内ピッタリを通って来た。 ヘヴンリーロマンスの勝因はそれだけでしょうか。レースの上がりが33秒6という超スローペースの競馬。自身の上がりが32秒7。ゼンノロブロイの上がりも同タイム。なるほど、通ってきたコースの差が勝因という評価も…

扉のカギは

快挙の上に快挙は達成されるか。スイープトウショウが再び牡馬混合中距離G1に挑戦します。 ひょっとするとエアグルーヴの天皇賞制覇以上の快挙だったかもしれません。6月26日春のグランプリ宝塚記念。前走安田記念で2着と健闘し牡馬相手のG1クラスでも…

本当に強いのか。

「天才が選んだ」。そう言ってしまっても差し支えないでしょう。リンカーンが武豊を鞍上に迎え、秋の天皇賞で初戴冠を狙います。 思えば評価の難しい馬です。近親にフサイチコンコルドを持つ良血一族とはいえ、調教駆けしない性質がまずデビュー戦での馬券取…

天井知らず

「遅れてきた大物」と称したらよいのでしょうか。 7歳の秋を迎えたサンライズペガサスが最高の舞台に立とうとしています。同じレースでも中山が舞台だった4歳で迎えた秋の天皇賞とは違います。舞台は府中の2000m。よもやの早仕掛けから直線末脚を失う騎乗…

王者の行進

歴史が刻まれ祭りの後、とは言ってられないのが競馬です。 レースのランクで測るならば菊花賞よりも歴史と権威のある秋の天皇賞が今度は目前に迫っています。昨年度代表馬ゼンノロブロイがここで満を持して秋競馬に参戦します。昨年秋の古馬中距離G1グラン…

菊花賞で歴史が刻まれた日曜日

「世界のホースマンよ見てくれ、これが日本近代競馬の結晶だ!」 英雄はその蹄の音のように静かに、そのしなやかな肉体のように雄々しく、その勝ちっぷりのように衝撃的に、大仕事をやってのけました。ナリタブライアン以来11年ぶり史上6頭目の3冠馬、無敗…

菊花賞を目前に控えた土曜日

「赤い大輪がうす曇りの京都競馬場に大きく裂いた!」 無敗で3冠馬を達成したシンボリルドルフには「史上最強馬」という言葉がよく似合います。スーパーカー・マルゼンスキーや悲劇の超特急サイレンススズカ、そして怪物クロフネなど、「史上最強馬」と呼ば…

変則3冠馬

牝馬にしてダービー、菊花賞を勝ち、更にオークスをも制しいわゆる変則3冠馬になったのがクリフジ。セントライトの翌年に出現し、他の牡馬を圧倒するレース振りで勝ち鞍の山を築き上げました。当時の文献によれば同馬の評価はセントライトに並ぶものだった…

菊花賞を目前に控えた金曜日

戦前の名馬にして、日本競馬史上初めての3冠馬となったのがセントライトです。 デビュー2戦目で皐月賞に当たる横浜農林省賞典四歳呼馬を制覇。4連闘となった7戦目でダービーを今現在になっても破られていない最大着差8馬身で2冠目。休養をはさみ、今度…

菊花賞を目前に控えた木曜日

「シンザンの3冠馬が達成されます。シンザンの3冠馬達成!」 戦後初の3冠馬シンザンの菊花賞から今年で41年が経過します。19戦15勝2着4回という、日本競馬史に残る輝かしい成績を残したこの馬。反面、見栄えのしない馬体に勝っても能力を感じさせないよ…

菊花賞を目前に控えた水曜日

「弟は大丈夫だ!」 およそ前例のないような強さで3冠レースを全てぶっ千切り制したのが、今現在のところまでで最後の3冠馬でなっているナリタブライアンです。 その有無をも言わさぬ圧倒的なまでのパフォーマンスは、極めて単純明快かつ衝撃的でファンの…

菊花賞を目前に控えた火曜日

「大地が、大地が弾んでミスターシービーだ!」杉本清アナウンサーの実況も語り草ですが、本当にミスターシービーの菊花賞はとんでもないレースでした。 いつも通り、スタート直後から後方に控えたミスターシービーは、例によって3、4コーナーで先行集団と…

菊花賞を目前に控えた月曜日

さて、いよいよこの日記のタイトルの所以ともなった、「英雄」ディープインパクトの出番です。 前哨戦の神戸新聞杯は見事の一言でした。過去幾多の名馬が泣きを見た秋初戦。寒冷地方の動物「馬」にとって夏の暑さは大敵であり、夏負けで体調を崩し、調整もま…

ミスをしなければ

勝ったのは天才でした。 見た目にはローズSの再現。しかし、それよりもはるかに密度の高い内容。前走折り合いを欠いて行きたがったラインクラフトは、今回も道中若干首を上げて行きたがる面を見せましたが、全くの許容範囲内。地力だけで先行馬を捉えて直線…

おどろき

本日豪州で行われたコーフィールドC(G1・2400m)で、日本から遠征したアイポッパーが藤田伸司騎手鞍上に出走。僅差の2着に粘る健闘を見せたとのことです。 アイポッパーといえば、サッカーボーイ産駒で、今春その素質が開花した遅咲きのステイヤー。G…

再戦

春の3歳マイルG12勝のラインクラフトと、絶好調エアメサイアが再び対決します。 それは同時に今春シーズンは完全にG1戦線の中心にいた福永祐一と、天才武豊の再戦であることをも意味します。前哨戦であるローズSは、ラインクラフトが久々だったことも…

G1を超えるG2

過去、幾多の名勝負を残してきた毎日王冠。秋のG1ロード直前という実施時期と1800mという手ごろな距離形態も相まって、中距離とマイルの強豪馬が出揃うことが多く、ある意味ではG1本番以上に見所のあるレースといっても過言ではないでしょう。 さて、今…