2006-01-01から1年間の記事一覧

ラストラン

発走が迫っていますね。 約2年という短い時間に過ぎませんが、ディープインパクトの歩んだ足跡には一歩一歩異なる趣きが踏みしめられているかのように感じられます。我々競馬ファンは彼を応援する立場であるにしろ、アンチの立場であるにしろ、少なくともそ…

真実

「全てを乗り越えて」という実況が深く響きました。 勝ち時計も着差も関係ない、地に堕ちた最強馬に着せられた数々の汚名は、最強馬自身の力で払拭されました。ディープインパクトはディープインパクトでしかありえない。それこそが真実です。

メジャー

疾病に悩まされた過去を全く感じさせない快走は今秋3回目の凱歌を聴きました。ダイワメジャーの能力はクラシック皐月賞を勝ちながらもフロック視される傾向が目立っていましたが、それもまた過去の話です。同期の駿馬達が続々とGⅠ戦線で大活躍を挙げ、近年…

決着

結局凱旋門賞でのディープインパクトには失格との裁定が下されました。池江泰調教師も過失を認め、自身の罰金を含めたこの裁定を受け止めるとの趣旨のコメントを寄せました。 これでこの騒動は終わり。これ以上何もこの件に関して我々が論じる権利などないの…

馬券を買う人間の側面か

ヤマニンシュクルの引退が一部で報道されています。先日のエリザベス女王杯での不利が原因で右前浅屈腱不全断裂を発症し競走能力喪失の重症を負ったとか。着外が少なく常に堅実な成績を残してきた、かつてのGⅠ馬の引き際としては、最悪ではなにしろ(何せ繁…

妄想に思いを馳せるとする

降着は妥当と考えます。一部騎手により怠慢を指摘された採決委員に対する疑念はとりあえずのところ溜飲を下げる結果に至りました。あくまで個人的にですが。。。 GⅠレースでの1位降着は91年秋の天皇賞でのメジロマックイーンを前例とするだけで2例目。そ…

汚れなき女王の行進

勉強不足で申し訳ないのですが、無敗によりGⅠを3連勝した記録はこれまでに何例あるのでしょう。もっと言えば、無敗によるGⅠ4連勝以上の記録は過去何例か? まぁ厳密に調査すれば分かることですので、今日のところは取り立てて追求しません。強調したいの…

歓喜に内包された1つの教訓

完勝による日本馬のワン、ツーフィニッシュには、日本競馬を見ている者として、奇をてらうこともない素直な喜びが喚起します。日本の馬のレベルの高さの証明。SSの孫の海外GⅠ制覇による日本独自の血統繁栄の展望など、考えれば考えるほど、この勝利は我々…

フレミントンの機嫌はどうだ

ゴール前残り200mを切ったあたりで、完全に外国の、しかもほんの十数年前までは競馬の後進国に甘んじていたはずのアジアの島国からやってきた2頭のマッチレースとなり、ゴール版を過ぎてその2頭の鞍上がガッチリと握手を交わした時、オージーたちの気分は…

ファンタジーS

京都はファンタジーS。稀に見る高速馬場を象徴するかような前残りの展開をアストンマーチャンが5馬身突き抜けて圧勝しました。長らく1400mの壁とされた1分20秒台を2歳馬が切ろうかという時計は、馬場の高速化とともに日本の競走馬がスピード化されたこ…

名コンビ

GⅡと銘打たれている割には同じ毎日王冠や阪神大商典と比べるとどうにも地味な気がするアルゼンチン共和国杯。やはり武士沢友治とトウショウナイトがともに初となる重賞制覇を飾りました。しかしながら、それがいい。決してスター街道を突き進んでいるわけで…

これもまた時代の移り変わり

時に競走能力が競走寿命を著しく縮めてしまうサラブレッドというアスリート。しかしながら、超一流と呼ばれる馬の中にも息の長い活躍を見せた馬は数多く存在します。とりわけメジロドーベルの築き上げた4年連続GⅠ制覇という偉業は、競馬界の金字塔としてこ…

JRAの秘策

今月の上旬に発表されたデービッドジュニアの導入に続き、ロックオブジブラルタルの導入もこの度JRAから発表されました。ともに欧州の舞台を主戦場とし大レースの数々を手中に収めてきた名馬。とりわけ後者は世界記録となるG1・7連勝の金字塔を打ちた…

薬物

静観すべきは言うまでもないことですね。 ポイントとなるのは「日本では禁止薬物に制定されていない」というところと、「本当に薬物療法が行われたのか」という事実、そして「行われたのであれば誰の指示によって」の確認作業でしょう。どのように事態が転ぶ…

引退

ディープインパクトの年内引退がこのほど発表されましたが、どうも関係者のコメントを聞くに、将来を決めるための充分な議論が交わされた様子が感じられず、あるいは馬主が一方的に下した決断なのではないかという疑念が頭をもたげてきます。一方で繁用先や…

東京競馬場へ

ディープインパクトが東京競馬場に入厩し、着地検疫を受けることが発表され、これにより天皇賞への出走登録をすることが濃厚となりました。競馬場への入厩は検査を受けながら調教できるメリットがあり、その代わりとして当該競馬場への特別レース登録が義務…

愚痴

ディープインパクトが帰国しました。レース後も日本にいるときと変わりなく、息の入りも良かったらしく、遠征の顛末も3着という結果を省けば、きっちりと青写真通りにいったようです。 さてさて、ここからはあくまで「私見」として述べさせてもらいたいと思…

ディープインパクトが現役を続行するかもしれないとのマスコミ報道は、恐らく池江調教師の凱旋門賞レース後の談話を過大解釈したもので、勇み足の感は否めません。 しなしながら、武豊騎手が発したレース後の談話に関しては、マスコミは過小な解釈をして報道…

ディープインパクトが先団で競馬をするのは新馬戦以来。その時は今日阪神メーンのOP競走を逃げ切った、コンゴウリキシオーを直線だけで3馬身ちぎり捨てて見せた。それが怪物伝説の幕開けとなったわけですが、1頭で抜け出したからといって四肢の回転とス…

仕掛けどころは

武豊はどのようにレースをしようと考えているのでしょうか。 スタートでよほどの出遅れがない限りは焦ることもないでしょう。道中は春先まで見せていた掛かり癖を矯正しながらの追走に終始するか、あるいは宝塚記念で著しく成長したところを見せた、愛馬の息…

[海外]

神戸新聞杯

2冠馬の登場に下馬評はやはり圧倒的な1番人気で推してきました。ですが、注目度で言えば差ほどでもという感じ。昨年が余りに盛り上がりすぎたからというのも一因でしょうが、地味なのはメイショウサムソンがもって生まれた星のなんとやらですかね。 レース…

理想の先に

オールカマー。古豪に新勢力の上がり馬が激突した一戦は、結局のところトライアルホース・バランスオブゲームに軍配。G2はこれで史上初となる6勝目をマーク。いやはや、恐れ入ります。2着コスモバルクは道中掛かり気味に追走する場面こそあったものの、…

[重賞]

挑戦

ディープインパクトの調整が順調を極めているとの報道が連日伝えられております。 ハーツクライの喫したアウェイでの敗北は、慣れぬ環境の中での調整期間の短さと、慣れぬ馬場の質や起伏であると当ブログでは述べましたが、休み明けによる実戦という点も主た…

超2流馬

リンカーンが引退。無事是名馬を踏襲するかのように息の長い活躍を見せ、6歳にして円熟期に達したかと思われた古豪は、ディープインパクト、ハーツクライのチャンピオンホース2頭の不在により生まれた秋の天皇賞での最大の好機に初のG1制覇の夢を掴み取…

大器

大器と噂のジョイフルハートがBSN賞に出走してきました。 ここまで9戦6勝、勝つときは全てワンサイドという底知れぬ素質を感じさせてくれる同馬は、すでに5歳秋を迎えようとしているように、度重なる脚部不安などが出世を妨げてきましたが、ようやくオ…

弊害

敗因はなにか。「地の利」なのか。 鞍上クリストフ・ルメールは4ヶ月の休み明けを敗因に挙げました。日本の検疫制度では2ヶ月以上の海外遠征は着地検疫に大幅な時間を取られることとなります。欧米各国ではありえない長さで、過剰な防疫制度が海外遠征の足…

地の利とは

国際レースを展望する上で欠かせないのが「地の利」。地形・環境に代表される「地の利」は競走馬の「慣れ」「不慣れ」によって具体的に働いてくる要素。自国開催の馬が有利になることは言わずもがなな話であります。 日本調教馬が自国開催の国際レースで近年…

サムライ

雨が煙る中での宝塚記念は稍重の発表よりも力の要る馬場状態。4馬身という着差に物足りなさを感じたのはいささか欲が深すぎるというものか。ゲート、折り合いとディープインパクトが懸念とする課題をことごとくクリアして見せた上、図らずも「模擬欧州競馬…