挑戦

ディープインパクトの調整が順調を極めているとの報道が連日伝えられております。
ハーツクライの喫したアウェイでの敗北は、慣れぬ環境の中での調整期間の短さと、慣れぬ馬場の質や起伏であると当ブログでは述べましたが、休み明けによる実戦という点も主たる要因として挙げられるでしょう。ハーツクライキングジョージ本番直前の調整過程は、橋口調教師の発言が調子の良し悪しで右往左往したように、必ずしも万全とは言い切れないものだったはずです(レース後には「もう一度走れば絶対に負けない」とも)。ゴール前の失速は「休み明けの止まり」とも考えられるものでした。
ディープインパクトは8月中旬より現地に乗り込み、帯同馬も引き連れて10月1日の本番を見据えた調整を積んでおります。ハーツクライが現地に到着してからレースまで、実に2週間ほどしか期間がなかったことを考えれば充分な準備期間といえるでしょう。しかしながらやはり気になるのはレース間隔の長さ。PCでは調べられなった休み明けで凱旋門賞を制した馬について、今日付けのサンスポで取り上げられていましたが、1965年に伝説の名馬シーバードが勝った91日が主たるところであるようです(最長であるかどうかの記述は見当たらず)。ディープインパクトが勝利すればこれを凌ぐ97日ぶりでの制覇だそうな。
伝説の名馬が成し遂げた偉業への挑戦に加え、初の海外遠征による地の利への挑戦もあわせ受け持つ、日本史上至高の怪物の道のりは想像以上に険しいものになるやもしれません。