キーンランドC

勝ったのはビービーガルダン。やや外めの枠から好スタートを決め、いつもの先行力を発揮。ラストもこの馬本来の伸び脚で難なく押し切りました。中間一頓挫あり体調不安が囁かれましたがこれで払拭。もともと阪急杯で後にG1を勝つローレルゲレイロに完勝した実績を持つ馬。この面子では力が一枚も二枚も上でした。この後はスプリンターズSに直行するとのこと。ライバル馬がどのようなプロセスを踏んで本番に臨むかにもよりますが、現在の所最有力候補と見ます。
2着は繰り上がりでドラゴンウェルズ。やや後方を追走し直線外に持ち出して末脚を伸ばしました。インのごちゃつきを避けられたことも好走の一因です。しかし、3、4歳時には大物と称された同馬ももう6歳で重賞勝ちなし。期待ほどの出世を遂げることが出来ずにここも3着入線どまりでは期待に応えられているとは言えないでしょう。そろそろ中堅クラス以下の評価を下してもよさそうです。
3着に一番人気グランプリエンゼル。競馬っぷりに悪いところはありませんでしたが、直線前走ほどの伸びが見られず、なだれ込むような形で4番手入線。51kgの恩恵を受けられる今が華とは思いたくないところです。次走が真の意味で試金石でしょう。
2位入線も直線の斜行で8着降着となったモルトグランデはレースセンスの良さを発揮しました。しかし勝ちきるだけの決め手には欠ける印象で、今後の好走も展開に恵まれることが条件となりそうです。