明暗

新潟記念

7歳ホッコーパドゥシャが重賞初V。4月のOP特別をレコード(福島)で制覇した辺りから競馬っぷりが良化。道中常にズブい面を見せるところが玉に瑕でここ数戦の惜しい競馬に繋がっていましたが、広い新潟コースでこの弱点が影を潜め、ゴール前インのサン…

キーンランドC

勝ったのはビービーガルダン。やや外めの枠から好スタートを決め、いつもの先行力を発揮。ラストもこの馬本来の伸び脚で難なく押し切りました。中間一頓挫あり体調不安が囁かれましたがこれで払拭。もともと阪急杯で後にG1を勝つローレルゲレイロに完勝し…

北九州記念

勝ったのはサンダルフォン。行き脚の付かないタイプの鈍足スプリンターですが、ゴール前の伸び脚は見違えるようにシャープ。しかしゴール前あと一歩のところまでは迫っても勝利するには程遠い印象が常にありました。それが今回、道中の行きっぷり良く中位を…

関屋記念

スマイルジャックが久々の重賞V。出負けした前走とは違い好スタートを決め、後は鞍上三浦皇成騎手がレース後に語っていた通り「折り合うことだけを考えた」騎乗。思い返せばダービーの2着馬。折り合いがついた時の強さは大舞台で証明済み。殊にマイルの距…

函館2歳S

勝ったのはステラリード。中間のマスコミ報道ではそれほど注目を集めず、キョウエイアシュラ辺りが一番人気になるのかと思いきや、ファンの見る目は確か。見事その支持に応えて世代最初の重賞勝ち馬となりました。初戦はあまりゲートの出が良く見えず、今回…

小倉記念

勝ったのはダンスアジョイ。乾坤一擲の追い込みタイプではありますが、常に速い上がりを計時し安定して上位に食い込むシーンを演出して来た同馬。しかし一瞬の切れ味が身上であるが故、仕掛けどころの難しさがいつまでも付きまとい、賞金圏内には来ても勝ち…

プロキオンS

3番人気ランザローテが重賞初V。6歳馬ではありますが、休養が長くキャリアはまだ10戦。ここへきて体質が強化されてはいますが、まだ2ヶ月に1度のローテーションで使い込めるようにはなりきっていません。それでいて強敵相手の重賞で見事な快走。今後が…

七夕賞

遅くなりましたが、明暗であります。 勝ったのは人気のミヤビランベリ。七夕賞連覇は初めての快挙。福島小回りコースにハンデ戦の荒れる要素も絡まり、今回57.0kgを背負って全ての不安要素を跳ね除けての勝利は価値があります。レース振りの進境著しく、昨年…

ラジオNIKKEI賞

ストロングガルーダが重賞初V。大外枠から発馬は少し遅れましたがスムーズな追走を見せ、インコースの極端に悪くなった馬場に内枠各馬がやや外めの進路をとったことにより、むしろ有利に。勝負どころでは反応の悪いところを見せましたが、鞍上によれば初め…

宝塚記念

勝ったのはドリームジャーニー。小回りコースでこそ持ち味の活きる特異な追い込み馬。ステイゴールド似の小柄な馬体ですが、どちらかといえばフットワークの大きな部類に含まれた父親とは違い、他馬と比較してひと目でそれと分かるような快速のピッチ走法が…

マーメイドS

コスモプラチナが重賞初V。単騎のマイペースで逃げることが出来たことが最大の勝因なのは確かでしょうが、積極的な競馬をさせたら右に出るもののいない和田竜二騎手のコメント通り、ハミが抜けて”行き過ぎず、溜めすぎず”終始リラックスした競馬をし、そし…

CBC賞

プレミアムボックスが久々の重賞V。勝ち鞍の全てが1200m以下で追い込み脚質の割に小回りコースを問わない小器用さがここで活きました。ここ2走がともに5着でしたがレースぶりは明らかに向上してきており、12番人気は盲点だったということなのでしょう。…

エプソムC

シンゲンが重賞連勝。道中速いペースで流れた展開を中団から追走。終始折り合い良くレースを進めることが出来、直線では前に人気ヒカルオオゾラを見ることが出来る絶好のパターン。藤田伸二騎手の右ムチに応えて鋭く伸び切り最後は1馬身1/4差。マイナス10kg…

安田記念2

2着ディープスカイ。ウオッカの後方に取りつき流れに乗った道中。常に気持ちを前面に押し出しながら走るウオッカが何かアクシデントでもない限りは後方に下がってくることはありえず、狭い馬群の中に位置しても至ってスムーズな追走。この時点で既に四位洋…

安田記念

"レース巧者"という鬼に金棒を身につけたウオッカに残された、恐らく唯一の弱点であろう大跳びであるが故の馬群に入ってしまった時の不器用さ。内の3番枠を引き当てたことはゲートの良い人馬にとり有利に働くはずと思われましたが、最後の直線では前が壁に…

日本ダービー2

勝ったロジユニヴァースは無難な発馬から3番手の内目をやや行きたがるような素振りを見せながらの追走。ジョーカプチーノが常識外の大逃げを見せていたため、実質ややハイペースを刻みつつ単騎で逃げる形となったリーチザクラウンをピタリとマーク出来る位…

日本ダービー

ロジユニヴァースが鮮やかな復活V。皐月賞14着からの巻き返しは異例でしたが、その敗因はやはり最終追い切り後3,4日間で10kg以上の体重減があったことと見て間違いなさそうです。ダービー当日の馬体重はプラス16kg。しかし昨年暮れのラジオNIKKEI杯と比…

オークス

ブエナビスタが辛くも勝利を掴みましたが、僅かハナだけのギリギリの着差や苦しんだレース展開とは裏腹に、ブエナビスタ1強世代をより強く印象付けるような結果となりました。 スタートが遅いのはいつものこと。そこから前傾の扶助をとらずに折り合いに専念…

ヴィクトリアM

ウオッカの強さを語るにあたり、言葉などという無粋な表現方法を用いることは最早無礼の極みなのかもしれない。などと考えてしまいました。それほどまでに圧倒的な強さ。 いつもどおりの好スタートから6、7番手の好位置をキープしたウオッカは、3、4歳時…

NHKマイルC

少し遅くはなりましたが、明暗参ります。ジョーカプチーノの勝利。好スタートから馬任せの扶助で進み、自然と2番手を追走する形に。前走と違い折り合いピッタリでリズム良く行けたことが大きな勝因になろうかとは思いますが、勝ち時計は1分32秒4のレース…

天皇賞

マイネルキッツが波乱を演出。父チーフベアハートに母父サッカーボーイと、長距離をこなす下地こそありましたが、これだけの快走を予測できた人がどれほどいたことでしょう。前走日経賞ではアルナスラインと僅差の2着に飛び込み、そのアルナスラインが今回…

アンタレスS

ウォータクティクスがレコードV。単騎で逃げることが出来たことが一番の勝因です。前走は着差こそ僅かでしたが終始競り込まれる展開でも時計は速く、2着はG1馬で3着馬にしてもその後OP特別を重賞級のメンバー相手に制した実力馬でした。これで6連勝…

福島牝馬S

ブラボーデイジーが重賞初制覇。先行力と息の長い末脚で安定した実績をここまで残してはいたものの、OP級では切れ不足が致命傷となり頭打ちの状態を余技なくされました。今日の豪雨で著しく悪化した馬場に本領が際立った格好です。 2着アルコセニョーラ。…

皐月賞

その名の通り比類なき強さでアンライバルドが一冠。絶好のスタートから馬任せに鞍上が流れに乗せ、ハイペースを自然と後方追走。息ピッタリに3,4コーナーまで待機し後は持ち前の爆発力をフルに発揮するだけでした。皐月賞では珍しい追い込み競馬で展開が…

マイラーズC

スーパーホーネットがV。好発馬から中団に控える競馬。G1級のメンバーでビービーガルダンの作ったペースは前半5ハロン60.2秒という超スローペース。昨秋毎日王冠でもウオッカをゴール前で一気に差し切った超弩級の瞬発力が今日も発揮されました。ラスト…

阪神牝馬S

ジョリーダンスが一昨年に続きこのレース2勝目。外差しがきく馬場を四位洋文騎手が見事に活かしきり突き抜けました。上がり33.6秒は出色でヴィクトリアマイルでも楽しみが持てます。 2着にザレマ。先行集団の後ろで巧みに折り合いを付け直線手応え良く馬群…

NZT杯

順当な結果。サンカルロは前走スプリングSで前が詰まって実質200mほどしか追えておらず、それでも最後は勝ち馬と遜色ない末脚で4着に食い込み、スムーズなら勝っておかしくありません。それにしても、最後は2馬身を付ける鮮やかな快勝劇。本番でも人気の…

桜花賞

ブエナビスタが人気に応えました。単勝1.2倍の圧倒的な支持がさせた、後方待機から大外一気の競馬。直線入り口ではレッドディザイアとジェルミナルの間のスペースを突く安藤勝己騎手の誘導が見られましたが、最後は結局一番外へ。一瞬の気の迷いか、それとも…

大阪杯

ドリームジャーニーが勝利。五分の発馬でもそこから他馬に遅れてしまうのはいつもの事。自然に折り合いがついた位置が、ディープスカイをすぐ前方に見ながらレースを進めることが出来る8番手でした。少頭数でこうなればしめたもので、後はディープスカイを…

ダービー卿CT

タケミカヅチが待望の2勝目。2枠4番の好枠を生かして、やや遅れ気味のスタートも柴田善臣騎手が注文をつけて好位に取り付き折り合いをつけました。所謂、高脚を使うタイプではないので馬群の中もスムーズに追走出来、直線も狭いスペースから巧みに抜け出…