新潟記念

7歳ホッコーパドゥシャが重賞初V。4月のOP特別をレコード(福島)で制覇した辺りから競馬っぷりが良化。道中常にズブい面を見せるところが玉に瑕でここ数戦の惜しい競馬に繋がっていましたが、広い新潟コースでこの弱点が影を潜め、ゴール前インのサンライズベガをクビ差差し切りました。これでサマーチャンピオン2000シリーズ総合優勝。この後は国内G1戦線に向かうとのことで夏の主役が秋でも旋風を巻き起こすことが出来るかどうか、注目です。
2着サンライズベガ。スローペースを2,3番手追走しゴール前あわやのシーンを演出しました。展開に恵まれた面もあるでしょうが、道中で小脚を使わされるような展開にさえならなければ、今後とも安定した活躍に期待が持てるはずです。
3着に逃げたメイショウレガーロ。逃げがベターではありますが、ベストという訳でもないと思います。番手からの競馬でも実績を残している馬で、中山に戻って中距離を使われるのであれば、すぐに出番が回ってきそうな気配はあります。
上がり最速32.7秒で猛然と追い込んできた実績馬エアシェイディは4着。ペース問わず上位に食い込める安定感がありますが、小脚を使えるタイプではなく格下の馬相手でも取りこぼす原因をつくっています。2000mよりも上の距離で先行集団の直後ぐらいに付ける競馬さえ出来ればG1に手が届く能力を持つ馬だと思います。ひとまずは休み明けで8歳の高齢を思わせないパフォーマンスを見せられたことを評価すべきでしょう。
期待したデストラメンテは道中こそ完璧に近いレース運びを見せましたが、直線まったく良いところなく14着と大敗。目に見えない部分で体調の綻びがあったのか、それとも決め脚勝負に分が悪いというだけのことなのか、判断に迷う内容でした。