東京競馬場へ

ディープインパクトが東京競馬場に入厩し、着地検疫を受けることが発表され、これにより天皇賞への出走登録をすることが濃厚となりました。競馬場への入厩は検査を受けながら調教できるメリットがあり、その代わりとして当該競馬場への特別レース登録が義務となるからです。
海外遠征後のローテーション選択に対し、過剰にデリケートになる競馬関係者が多い中で、しかも現役でいながらにして歴史的な名馬を預かる陣営のこの攻めの姿勢には感服いたしました。出来ればそれを、凱旋門賞へのローテーションの中で発揮して欲しかった気もしますが、可愛がり過ぎない調整方針こそが、今のディープインパクトを築いてきたのであろうと、思います。
さて、天皇賞への登録は間違いないところでしょうが、果たして出走に踏み切ることができるでしょうか。言うまでもなく、登録したところで体調が出走体勢に整わなければ大レースだけに出走にはデリケートになる必要があります。陣営としましてもはじめての海外遠征で、額面には反動がこなかったとはいえ、目に見えない部分の歪みに対しては、手探りになるはずです。いきなり調教の手を強めるということは考えにくく、少しでも納得のいかない調整過程になるのであれば、ディープほどの馬を出走させてくるとは思えません。
池江調教師の言うように、あくまでも「次のステップを決める際に、より選択肢を広げておきたい」のが狙いであると考えべきだと思います。それにこのコメントは、ドバイＷ杯に登録した際にも聴かれた内容です。