Excellent!!

豪州競馬の歴史に女傑がまた新たな1ページを刻み込みました。
現地時間11月1日豪州フレミントン競馬場で行われた同国競馬最高峰のG1メルボルンCは、G・ボス騎乗の牝馬マカイビーディーヴァが直線堂々と抜け出し1番人気に応えて優勝。同レース史上初の3連覇を達成しました。
マカイビーディーヴァは今春日本競馬に果敢に参戦し、エイプリルSと春の天皇賞と2戦。ともに7着に敗れましたが、帰国後は本来の姿を取り戻し4戦3勝と安定した成績を収め、今回晴れて快挙達成となりました。しかも牝馬にして58kgの酷量を背負わされるハンデ。8着に敗れたヴィーニーローが同斤量とはいえ同馬は牡馬。牝馬としての58kgは文句なしのトップハンデで、快挙を更に価値のあるものに高めています。
レース振りも牡馬顔負けのもの。24頭立ての極度に密集した馬群の中を臆せず突き進むマカイビーディーヴァは先行馬群を正面にした状態で直線を向きます。そこからが圧巻。並み居る牡馬の壁を蹴散らし馬群を切り裂くように突き抜けたマカイヴィーディーヴァは後方から追い込んだオンアジューンの追撃を1馬身1/4退けて快挙のゴールは達成されました。騎手として同じくメルボルンC初の3連覇を成し遂げたG・ボスはゴール直後にゴーグルを外し、感極まったのか2度ほど目頭を抑える仕草を見せます。そしてスタンドに向かって高々と手を上げ大観衆に応えました。「信じられない」といった面持ちで首を振るその姿がまたやったことの凄さを物語っていたようにも思えます。
京都競馬場で歴史が刻まれた3冠達成から9日。豪州フレミントン競馬場に詰め掛けた競馬ファンの間にもあの日のような衝撃の旋風が吹き荒れたのかもしれません。