フィリーズレビュー

久々ワンカラットが勝利。前半3ハロン34.3秒の平均ペース。4ハロン目からゴールまでは12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.9。バランスの良いラップを立て続けに刻んだレース展開の中で、最後は2着に1馬身1/4差。完勝といえる内容で、ブエナビスタ打倒候補の筆頭にまで一気に台頭したと見て良いでしょう。今日見せたセンスの良さは混戦で最大の武器になります。2着にアイアムカミノマゴ。2走前の紅梅Sでは後方から脚を伸ばすもスローに泣かされ4着。前走は一転して逃げ、大器と噂のレッドディザイア、ワイドサファイアに遅れを取るも僅差の4着。2つのレースのちょうど間を取ったようなレースをした今回が、この馬に最も適したレースパターンなのでしょう。勝ち馬とはゲートの出と直線入り口でモタついた分の差もあり、展開次第で逆転も可能です。強い内容での2着で本番でも注意が必要となるでしょう。4着に敗れた圧倒的1番人気ミクロコスモスは中団から後ろで折り合いを付ける競馬。終始スムーズで本番の権利を取るにはベストの競馬だったと思いますが、直線の伸び案外で最後は逆に先団3頭に突き放される結果となりました。武豊騎手が「分からない」と答えたように不可解な敗戦。単なる凡走なのか、それとも実力不足か。いずれにせよ桜花賞の出走はかなり厳しくなりました。2番人気のパールシャドウは11着。ゲートはまずまずでしたが反応が鈍く後方へ。この時点で勝負にはなりませんでした。初の長距離輸送が響いたのか。この惨敗もじつに不可解でした。