中京記念

サクラオリオンがV。足掛け5年での重賞初制覇。15番人気の低評価も、OP入り後のここ3戦着順ほどには頭打ちという印象を与えておらず、馬場が渋ったこともプラスに働き一気に台頭しました。1番人気ヤマニンキングリーの直後という位置取りも、小回りコースを考えれば捌くのにはベストでした。2着にそのヤマニンキングリー。1枠1番を武豊騎手が上手に捌き、勝負所の4角でも脚の残っている馬とバテた馬の間を巧みに突いて、ほぼ完璧なレース内容。それでもゴール前手応えほど伸び切れなかったのは道悪か斤量か。相手なりに走るタイプということは言えそうです。3着にレッツゴーキリシマ。昨秋はマイルに照準を合わせたローテーションを組みましたが、2000mで前半5ハロン59.2秒という、馬場を考えればかなり厳しい流れを2番手から積極的に追走して最後は0.2秒差。皐月賞時はギリギリにも思えた距離ですが、答えを出したと言えるでしょう。マイル〜中距離が守備範囲です。4着はヴィクトリー。今回もハナを主張し、重馬場を前半5ハロン59.2秒で飛ばしました。それでも0.4秒差に粘りこんだのは能力の証明でしょう。明らかに展開に恵まれた前走京都記念よりも着順は下でも内容は上です。前述したように主張しての逃げであることからも、一時期に比べ折り合いの進境著しいです。2番手以下からでも流れに乗れる可能性があり、もう一度控える競馬を試してみるのも悪くないかもしれません。6着に敗れた2番人気のトウショウウェイヴは、左回り得意でも小回りコースに少しばかり難ありの印象です。