弥生賞

ちと遅くなってしまいましたが、明暗。
ロジユニヴァースが完勝しました。ラジオNIKKEI杯ではリーチザクラウンの逃げをピタリと2番手でマーク。その行きっぷりがあまりにも良く見え過ぎたせいで、今回、アーリーロブストが行く気を見せないようならば、逃げの手も充分に有り得ると見ていただけに、それほどの驚きはありませんでした(ならレース前に言えよって話ですよね。や、反省 苦笑)。
一週目スタンド前での勢いは、3冠を狙う馬とはとても思えたものではなく、全身を豪快に伸縮させる様はまるで快速の逃げ馬そのもの。しかし、先頭に立つと途端にリラックスしたフォームに落ち着き、後は折り合いピタリのマイペースに持ち込みました。後は終始余裕の競馬で楽々と先頭ゴール。2着につけた2馬身半差は着差以上の能力差を感じさせました。
逃げたことについて。前出ラジオNIKKEI杯でも、手綱を取った横山典弘騎手が抑え込む姿勢をとると、途端に折り合いがついたように、前半明らかに馬が勝手に飛ばしていくような雰囲気を見せた今回のレースでも、結果逃げたからといって決して悲観するべき内容でもなく、むしろ逃げ手に打って出ても競馬が出来た、という点で、収穫のあるレースだったと見るべきかと思います。G1でのスローペースに泣かされる有力馬の多い昨今の競馬において、「遅くなるのならば逃げれば良い」という選択肢が増えたのは大きい。
問題は本番。「逃げちゃ悪いんですか?」とインタビュアーに逆質問した武豊とのリーチザクラウン。逃げ脚に自信有りの強力馬に対して、ロジユニヴァース横山典弘がどのようにして迎え撃つのか。個人的にはリーチザクラウンを制して、ロジユニヴァースが逃げる。という展開も考慮に入れた方が良いと思っております。
2着ミッキーペトラ。半年の休養明けで読みづらい部分の大きかった同馬が、スローの流れを2番手から2着に粘り込みました。展開に恵まれたと見るべきか、それとも実力でもぎ取った2着と見るべきか。それも読みづらい(苦笑)。4角で外に逃げる素振りを見せたように、まだ気性も子供。直線の伸び脚から際立つような速さは感じられませんでしたが、それが休養明け初戦のものだからだとしたら? うーん読みづらい(苦笑)。3着モエレエキスパート。道営出身の馬でキャリアも豊富ですが、距離に不安を抱えていた同馬が2000mをこなして見せたのは収穫でしょう。ハードに調教を積みながらも馬体が増えたように、成長も著しいです。ダートでの良績もあり、芝に固執せず幅広いレース選択が可能です。
京成杯覇者アーリーロブストは6着。既に賞金が足りている同馬を今回、明らかに福永祐一騎手が抑える競馬を試して惨敗した格好。福永騎手にとってみれば、抑える競馬が通用しなかったことが収穫。今後は先行集団に取り付くパターンを貫いていくことが予想されるだけに、皐月賞本番に繋がるレースだったこととは思います。
しかし、「当然先行するもの」と信用されての3番人気。結果、中位でなし崩し脚を使わせた。これで良いのか、と、どうしても思ってしまいます。僭越ながら意見させていただきますが、競馬ファンは自分の予想が外れても、自分の購入した馬が思った通りのレース運びをしてくれたのならば、得てして納得するもののはずです。アーリーロブストのとった今回の騎乗が、「当然先行するもの」と思っていた馬券購入者の誰に納得されるでしょうか。ファン離れというのは、こういう所から起きるもので、ある種セオリー通りに走らせる地方競馬出身騎手に、中央の生え抜き騎手がことごとく食われる理由は、この辺りにあるのかなと、勘繰ってしまいます。
8着が2歳王者セイウンワンダー。プラス12kgが示していた通り、明らかな良化途上。こちらはアーリーロブストとは違い、人気を裏切る気配・雰囲気を出していただけに、まぁ納得でしょう。セイウンワンダー岩田康誠騎手の熱烈なファンは憤ることと思いますが(失礼)。それにしても岩田騎手は2日続けて中山に遠征してきたというのに騎乗馬がどちらも良化途上とは、辛らつな意見になりますが、トップジョッキーに対して失礼も甚だしいことと思いますね。G1の有力馬で尚且つ、ある程度ファンの人気を得ている馬をレースに送り出す以上、普段どおりの能力を発揮できる状態で出走させるのは、プロスポーツの義務ですよ。2頭とも、次は巻き返せるでしょう。その場合、2頭を前哨戦である今回支持して馬券を購入したファンに対して、そう面目を立てるのでしょうか。ちゃんとやってよ、もう(Э)<ブー
次週は予想をしっかり載っけて行かねば(苦笑)