悲劇の想像

ロージズインメイが引退後、種馬として日本に導入されることがオーナーサイドから発表されたそうです。同馬の所有権利80%を取得したのが日本人だったために実現したわけですが、ヘイルトゥリーズンから流れるヘイロー系の種牡馬の導入に「またか」の思いを隠しきれません。
昨今の競馬は日本の血統図を塗り替えるほどの成功を収めたサンデーサイレンスの影響により、ヘイルトゥリーズン系の血を持つ競走馬が大半を占めるようになってきております。
このままいくと『セントサイモンの悲劇』のように生産者が近親配合を余儀なくされ、虚弱体質の競走馬が多く生産されてしまう恐れがあります。
ロージズインメイの導入を失敗に終わらせないためにも、新らしい血統勢力の台頭は急務であるといえるでしょう。

真っ先に手を上げたのは社台グループ。近年では非ヘイルトゥリーズン系の種牡馬を多く輸入してサンデー系牝馬への種付けを試みてきました。しかし、そのどれもが泣かず飛ばず(失礼か)。
大金をはたいた凱旋門賞馬エリシオはチューリップ賞を勝ったヘルスウォールぐらいしか活躍馬を出せずに終わりましたし、ミスプロ系で「SSの再来」とまで期待されたウォーエンブレムに至っては自分が興味を示した牝馬以外発情しないというとんでもないクセの持ち主であることが判明し、結局肌馬が揃わずシンジケートは解散に追い込まれたw。


ならば国内種牡馬から次代の担い手をと期待されたこちらもミスプロエルコンドルパサーは2世代残しただけで急逝。ほんとやることなすことうまくいかないw。
どうにかして『セントサイモンの悲劇』だけは食い止めなければならないのですが、、、(^^;