ラジオNIKKEI賞

ストロングガルーダが重賞初V。大外枠から発馬は少し遅れましたがスムーズな追走を見せ、インコースの極端に悪くなった馬場に内枠各馬がやや外めの進路をとったことにより、むしろ有利に。勝負どころでは反応の悪いところを見せましたが、鞍上によれば初めての右回りを気にしたのでは、とのこと。内ラチぴったりを馬群が周るようなことがなく、大回りで直線に向くことが出来る点でも、この馬には有利に働いたことでしょう。スパッと切れるような脚を使う馬ではなく、平均して速い脚を連続して繰り出すスピード型。陣営によれば秋はマイルG1を狙うとのことですが、混戦に強いタイプで夏場を越しての成長次第で面白い存在になるかもしれません。
2着にサニーサンデー。前走は気分良く行き過ぎてラスト失速しました。マイラーというタイプにはうつらず、折り合い次第で幅広い距離をこなせそうな印象です。勝ち馬同様速い脚を連続して繰り出すスピード型ですが、現段階ではスケールで見劣ります。大崩れしないかわりに勝ち味に遅いタイプでしょうか。
3着にストロングリターン。前走で決めたスタートが今回は遅く後方からの競馬。馬場の悪い内めを嫌い早めに外に持ち出した点は鞍上の好プレーでしたが、いかんせんスタートでの出負けが響き後手後手に回らざるを得ず、直線入り口での不利もその伏線によりもたらされたもの。"あれさえなければ"というのでは他力本願。更なる成長がもとめられます。
4着がイコピコ。57kgのトップハンデはいかにも重く、前走での渋とさを発揮できませんでした。それでも器用さを活かせればと思ったのですが、外を回らされる馬場状態ではここまで。
1番人気のイネオレオは6着。ダイナミックなフォームに似合わず、器用なレース運びの出来る馬ですが、今日はテンの行きっぷり一息。良い脚を長く使えるタイプではなく、コーナーで脚を使わされてゴール前では失速。度外視して良さそうですが、脆さが際立ち不満も残る内容。
マイネルエルフは13着と大敗。掛かったとはいえこれまでレースから見ても許容範囲内に見えましたが、ラストは別馬のような失速ぶり。あるいは重賞の連戦続きでお釣りの残っていなかった状態だったのかもしれません。