ベストな乗り替わり

岩田康誠騎手を巡る今季牡馬クラシックの騎乗馬問題（というほど大げさなものでもありません）が解決。大方の予想通り、スプリングＳ勝ち馬アンライバルドに岩田騎手が騎乗し、昨年２歳チャンピオン・セイウンワンダーには内田博幸騎手が乗り替わり、クラシック皐月賞に参戦することになりました。
ベストな乗り替わり、と言っても良いと思います。気性が相当に勝っており尚且つ環境変化にも繊細に反応しがちなアンライバルドは、癖を良く知っている騎手が継続して騎乗するのが望ましい所。一方で特段の悪癖もなく早くからレースに使われ、小倉-新潟、果ては中山までの輸送もこなし、調子が良ければどんな条件でも好走してきたセイウンワンダーは、テン乗りでも充分に御して行けるはず。
難しい馬でコンビ３戦３勝の岩田康誠騎手、かたやテン乗りに支障ない馬に名手内田博幸騎手。互いにマイナス要素の存在し得ない配役で、皐月賞は更に面白くなってきそうです。火花の散るような鍔迫り合いを期待します。