チューリップ賞

まぁ強いこと(笑)。ブエナビスタの完勝劇に阪神の場内も沸きに沸いたことでしょうね。
もしブエナビスタの能力を疑うのであれば今回のレースでしたが(かくいう私も若干疑ってみました苦笑)、休み明け初戦に先行馬の残りやすい今の阪神の馬場など、全ての不利な要素を見事に克服して見せました。桜花賞路線でのライバルたちが、ここまでことごとく敗戦を喫している現状から、ブエナビスタ一強ムードもより一層高まることでしょう。今日よりもペースが速くなり、馬場も追い込みがききやすい状態に荒れてくるだろう本番の方が、レースもしやすいはずです。怖いのはアクシデントだけですね。
2着はサクラミモザが逃げ粘りました。昨年もエアパスカルで逃げ、波乱を演出した藤岡佑介騎手がマイペースに持ち込みました。これで負けたのだから相手が悪かったとしかいいようがありません。2戦2勝ながらも全てダートで挙げた実績であり今回は7番人気の低評価。しかし同馬の父は芝ダート兼用のティンバーカントリーで母父はサンデーサイレンス。芝で好走する下地は充分でした。先行して結果を残しているため、桜花賞本番も恐らく前々の競馬に徹することになるのでしょうが、緩急使い分けられる自在性のある馬だと思います。今回恵まれたからといって、本番軽視するのは禁物でしょう。
3着ルージュバンブー。こちらも母父サンデーサイレンスの良血。馬群の中で身動きのとれない状況から、実質的に追ったのはゴール前100m前後。キャリアも浅く、ジェルミナルブロードストリートを完封した内容からも、本番では強気になれます。父はマリエンバード。欧州の重厚な血が本番の荒れた馬場で活きるでしょう。
ブロードストリートはデビュー2戦の切れを発揮できませんでした。今回だけで評価を定めるわけにはいきません。ジェルミナルは直線狭い馬群に割って入った根性は素直に評価できるでしょう。混戦になれば本番怖い一頭です。カウアイレーンはマイナス体重からも分かるとおり、良化一息でした。