余談
何はともあれ、今季最初のＪＲＡＧＩ競走が終了。や、盛り上がるには盛り上がったけれども、全ての馬が実力を出し切れたのかどうか、それに関してはやや疑問。騎手のレース後コメントには悔いを残している旨の発言がないだけに、私の勘繰りということなのかもしれませんが。
ヴァーミリアンに関して。カネヒキリを逆転するにはスタートを決めて２，３番手に付ける競馬しかないと思っていたことは、予想エントリにも記しました。まぁ結果、カネヒキリら有力各馬を前方で視野に入れる、７，８番手という位置取りにおさまりました。ペースも速く、本来ならば絶好位ともいえるポジショニングなのでしょうが、時計の速い決着が予想される中で、尚且つ、前走で後方から追いかけて完全に競り負けたカネヒキリを相手にするには、正直積極性の部分で物足りない印象です。すぐ前方で掛かり気味に追走していたフェラーリピサに先着を許して、万全の競馬が出来たとするのであれば、名馬ヴァーミリアンを評するにあたり失礼に値すると考えるのです。１マイルの時計勝負にも、勿論、対応可能な、強くて速い馬だと思っています。
今後はあまり距離の短いところは選ばずに、国内のダート中距離路線を歩むものと思われますが、まぁそこでは今回のように成す術も無いような敗戦を喫することはまずないでしょう。帝王賞あたりが当面の目標となるでしょうか。期待するのと同時に、一つ我侭を。芝の中長距離路線にも矛先を向けて欲しいです。２歳時にはラジオたんぱ賞（現在のラジオＮＩＫＫＥＩ賞）を完勝し、クラシックの有力候補にも名を連ねたヴァーミリアンが、本格化した今、芝コースでどのような走りを見せるのか。芝中長距離路線に、絶対的な存在の見当たらない今だからこそ、挑戦して欲しいですね。
