コース巧者の話

メイショウカイドウは久々に現れたワンマン競馬場巧者です。
地方を除く全8勝中7勝が小倉で、その中には小倉で行われる重賞全3つ、いわゆる小倉3冠が含まれます。別に他の競馬馬がからっきし駄目というわけではないのですが、主戦をつとめる武豊騎手が目を丸くするぐらい、本当に不思議なほど小倉では走ります。競馬の楽しみ方は千差万別、人によって様々ですが、有無をも言わせないほどの強さを誇示する馬だけでなく、こういう個性派を見ることによって競馬のちょっとした茶目っ気を堪能できていいですよねw
実は近年もこういう馬はいました。
ファンドリショウリは全7勝中5勝が中京という中京巧者で、勝った重賞3つも全て中京。マイナージョッキーである宝来城多郎騎手とのコンビもアウトサイドな魅力を醸していましたw
福島で全5勝を挙げたフェスティブキングはもっと個性派です。というのも同馬は福島で5戦して全勝という成績を残し、福島では巧者というよりはむしろ無敵を誇ったからですw 福島競馬場で行われた95年の関屋記念は圧巻でした。圧巻といってもそれはレースぶりではなく、そのローテーションです。なんと同馬は平場500万下勝ちから中1週で900万特別を勝ち、更に連闘で関屋記念を制したのです。この過酷なローテーションの中でのインタークレバー、ヤシマソブリンサマニベッピンという猛者を向こうに回しての重賞勝利は、まさに福島では無敵だったことを証明付けるに足るものだったに違いないでしょう。


フェスティブキングの不幸は、翌年福島競馬場が改装工事に入るために使えなくなったことにつきます(笑)