敗北

今月2日、英国はサンダウンで行われた伝統のG1エクリプスS(芝2000m)で今年度無敗の英国ダービー馬モティヴェーターが初の敗戦を喫し、関係者に衝撃を与えました。
勝ったのは同じ3歳牡馬で愛2000ギニー2着馬のオラトリオ。エクリプスS直前で無念のリタイアを余儀なくされた今年度仏ダービーシャマーダルの後塵を拝した同馬が勝利したことにより、「欧州のディープインパクト」であったはずのモティヴェーターの実力に疑問符が付くことになってしまいました。
不安がないわけではありませんでした。何せモティヴェーターの血統はクラシックディスタンスを得意とするサドラーズウェルズ系。しかも父モンジューはその適性に拍車をかけるかのごとく現役時代は2400mに抜群の距離適性を示していました。よって今回の2000mで古馬を交えた強豪と対戦するにあたり、唯一の弱点になるのではないかとの推測が立てられていたのがその距離適性でした。
今回の2着を好走とみるか、凡走とみるかは観る人に判断を委ねられますが、陣営はこの敗戦を受けて若干弱気な姿勢を見せ始めています。「欧州3冠」の第2関門、キングジョージへの参戦プランがいったん白紙に戻されるとか。無敗での達成は逃しましたが、得意の2400mなので出走すべきだと思うんですけどね〜w