日米オークス制覇

予想通りというべきなのか予想外というべきなのかは分かりませんが、終わってみれば圧勝でした。


アメリカ・ハリウッドパーク競馬場で行われたアメリカンオークスは日本調教馬で今年のオークスシーザリオが2着メリョールアインダに4馬身の差をつけて優勝。見事日米両方のオークス制覇を成し遂げるのと同時に、日本調教馬として初めてとなるアメリカG1制覇を達成しました。


昨年の同レースでダンスインザムードが2着に好走したことを受けて、「力を出し切れれば」の条件つきとはいえ、勝ち負けになるという予想は誰もがつけた彼女に対する評価だったと思います。
しかし実際蓋を開けてみて、まさかここまで決定的な差(4馬身)をつけて、尚且つコースレコードを更新する程に強い勝ち方をするとは誰も思わなかったんじゃないでしょうか。
シーザリオの能力は既に日本国内でも十二分に認識されています。しかし今更言うことでもないかもしれませんが、ホームグラウンドとはまるで勝手の変わる遠征競馬は非常に「クセ者」で、どんなに力が抜けていても全く力を出し切れずに終わってしまうなんてことがほとんどです。
シーザリオはそういった最初から用意されていたハードルをも乗り越えて、今回米の競馬ファンにその存在をまざまざと知らしめました。遠征競馬は「慣れ」もレースで力を出し切るための重要なファクターの1つ。帰国して怪物ディープインパクトとの牡牝頂上対決なんてのも魅力的な番組となりそうですが、折角なのでアメリカに留まり秋のブリーダーズカップを目指して欲しいと思います。


もしかしたらそこで、今日以上に強烈なインパクトを残すシーザリオを拝めるかもしれません。