ジェベルハッタ

ダイワスカーレットが引退し、恐らく今現役最強馬と呼んで差し支えない存在です。07年ダービー馬ウオッカが始動します。09年度最初のレースがいきなりドバイのG2だというのだから、注目しないわけには参りません。ジェベルハッタはドバイミーティングの本番、ディーティーフリーへの前哨戦に過ぎない位置づけですが、それでも昨年のディーティーフリー覇者ジェイペグなど骨っぽいメンバーが揃いました。
日本調教馬に対する海外ホースマンの評価の高さについては、もはや語るべくもないところ。失格の憂き目にあったとはいえ、ディープインパクト凱旋門賞で一敗地に塗れたのは、ぶっつけ本番だったからに他なりません。合田直弘さんの当時のコラムによれば、凱旋門賞失格後も海外ホースマンの間でディープインパクトの評価が落ちることは全くなく、むしろ国際レーティング127という世界第4位の高い評価にさえ、「過小評価ではないか」との声があがったほどと聞きます。
未知の舞台で前哨戦を消化することがいかに肝要であるかということは、エルコンドルパサーデルタブルース、海外調教馬であればテイクオーバーターゲットなどの成功例が如実に証明しております。今後海外に遠征する日本馬が出現した際、ディープインパクトの失敗が功罪となって生きることを願うわけです。
ウオッカが前哨戦を叩くローテーションを選んだことを素直に評価します。そして、今回ダメでも本番に活かすような競馬が出来れば、今回のところはそれで良しとすべきかなと思います。しかしながら期待してしまうのは、ウオッカが現役最強馬だから、武豊鞍上だから。グリーンチャンネルではこの模様を生中継するといいます。や、毎月安くないお金を捻出してお布施をしてきた甲斐があったってもんですよ。当日深夜は眠い目を擦りながら、最強馬の走りに没頭することと致しましょう。