コイウタ

向う正面での競争中止は残念でした。馬運車が出動したとのことなのでおそらく故障なのでしょうね。
さて、「おそらく」に含みを持たせたわけですが、競馬が大衆娯楽として認知されるのと同時にスポーツとしての側面も認知されるようになって久しいですが、それに伴って競走馬の固定ファンというのも増えたわけです。その固定ファンに向けて、故障・競走中止などが起こってしまった場合、その理由を明確に何よりも迅速に報道するのが、メディアといいますか報道機関各位の義務なのではないでしょうか。今回の場合、CXでは馬運車が出動したということ以外はコイウタに関することは何も報じていません。当然ながら3角付近に立ち止まっているだろう彼女のリアルタイムの映像を流すこともありませんでした。横山典弘騎手の止め方から見て致命傷になるような怪我ではないと思いますが、万一ショッキングな場面であったとしても馬券を買っているファン、もしくは彼女を応援しているファンに向けて事実をありのまま報道するのがメディアの本来持つ責務のはずです。コイウタのような注目を集める存在であればなおさらです。
スポーツ的な側面を強調して語るのであれば、勝者の裏には必ず敗者が居ます。勝負の世界の残酷さを報道することもスポーツジャーナリズムの原点であります。