マック

メジロマックイーンを巡る因縁があるかないか。天皇賞を見る上で浪漫派の興味はそこに尽きるでしょう。圧倒的1番人気が確実なディープインパクトはマックイーンを管理した池江泰厩舎の所属馬であることは言わずもがな。鞍上が武豊とくれば今年4月に急逝した名ステイヤーへの天国への贈り物になるという出来すぎたお話になること間違いなしです。
一方でトウカイカムカムにも因縁めいたエピソードがあります。同馬の父親はトウカイテイオー。92年の天皇賞メジロマックイーンを抑えて堂々の1番人気に支持されるも5着に敗退(敗因は多々持ち上がりますが長くなりそうなので割愛)。武豊岡部幸雄(テイオーに騎乗)の2人が戦前より繰り広げた舌戦も盛り上げに一役買い、超のつくスターホース2頭の対決は世紀の一戦として競馬ファンのみならず一般層の目すら引き付ける一大イベントとなりました(かく言う僕もこの天皇賞の前日は期待と興奮のあまり寝られませんでしたw、そんなことは後にも先にもこの時1回きりです)。結果は両雄並び立たずの格言を踏襲するかのようでしたが。。。
話がそれました。このテイオーの送り出した晩成型を担当するのがなんとマックイーンを当時担当していた早川清隆厩務員だというのだから何とも面白い。横綱同士だった当時との力関係にはまるで程遠いわけですが、それでも当時世間を賑わせた当事者同士があの時と同じ舞台で似て非なるような立場から再び頂点を目指すってのが何ともいえない深い味わいを感じさせるんですよねぇ。。。
競馬は時事ネタが成績に深く関わるというのはこれも言わずもがな。因縁が馬券の妙味を掻き立てるというのもおかしくない話です。