女傑堕つ

日本中央競馬史上初めての3冠牝馬メジロラモーヌが死亡しました。
メジロラモーヌは3冠だけでなく、そのトライアルレースも全て制覇したまさに名牝中の名牝。そのレースぶりもスーパーショットに詰め寄られた3冠最後のエリザベス女王杯を除けば全て圧巻そのもので、とりわけ東京の芝1800㍍で施行されたオークストライアル4歳牝馬特別では、後に時の最強馬ニッポーテイオーと幾度も大接戦を演じることとなる、こちらも名牝ダイナアクトレスを、後方待機策から直線並ぶまもなく差し切りました。その強烈mなレースぶりは、後のアクトレスの活躍を考えれば、結果的にラモーヌを名実ともに名馬たりうる証明ともなりました。
肌馬としてラモーヌが残した産駒の残した実績は、今のところ寂しいものがありますが、その輝かしい競走成績が色あせることはありません。漆黒の馬体をダイナミックなフォームで躍動させながら、栄光のゴール版を駆け抜けたその勇姿は、今でもこの目に焼きついています。


女傑メジロラモーヌのご冥福を心よりお祈り申し上げます。