ジャックルマロワ賞

ドバウィが優勝。無傷の10連勝をかけた牝馬ディバインプロポーションズは4着に敗れ去りました。牝馬だから割り引くというような下世話な定説に当てはめたくはありませんが、周回所でのイレ込みが普段よりも激しかったということなので、牝馬らしい繊細な部分が今回は顔をのぞかせてしまったのでしょう。激戦続きでやや本調子にかけていたという報道もあるので、次走以降の巻き返しに期待したいところです。
ドバウィはやはりマイラーだったということでしょうか。英2000ギニーでは直線ランフランコ・デットーリが追い出すと外に外に寄れてしまい、まともな競馬が出来ず敗退しましたが、その1戦を除けばマイルでは安定した実績を残しています。親父のドバイミレニアムも唯一の敗戦が距離の長い2400mの英国ダービーだったという背景を考えれば、同馬も短い距離でより一層活躍できるという下地は充分です。秋はBCマイルが目標でしょうが(クラシックという線も考えられなくもない) 古馬混合のマイル王者決定戦ジャックルマロワ賞を制したことにより、人気を集めることは間違いないでしょう。骨折さえなければ親父が巻き起こすはずだった戦慄の最強馬旋風を、息子のドバウィが果たす瞬間は果たして訪れるでしょうか。気が早いとはいえ、胸が高鳴ります。