スプリンターズS外国馬予備登録

まだ参戦が確定したわけではありませんが、香港の強豪2騎が揃って名を挙げました。
まずサイレントウィットネス。いわずと知れた、香港競馬史上最強のスプリンターです。1000〜1200mを中心に使われ、今季春先にはシガー、リボー、サイテーションなど歴代の名馬と並ぶ17連勝を上げました。1600mに距離が伸びた、香港チャンピオンズマイルと日本の安田記念ではそれぞれ2着、3着と僅差の接線を演じ、適性を超えた底力を見せ付けましたが、やはりこの馬のポテンシャルが存分に発揮されるのはスプリント戦。9月は香港競馬のシーズン序盤となるため、本番までに適当な番組があるかどうか分かりせんが、狂いなく調整できれば、中心となるのは文句なしにこの馬でしょう。
もう1頭はケープオブグッドホープ。今季より創設された海外3カ国を転戦、指定レースを計6戦して合計ポイントを競う「グローバル・スプリント・チャレンジ」を、日本での2戦(セントウルS、スプリンターズSが該当)残して優勝を決めた、目下絶好調の古豪です。とにかくここ数戦は堅実さに磨きがかかり、着外がほとんどありません。豪州馬のようなタフさも兼ね備えており、計40戦を数えようかというキャリアもその馬体に消耗を与えるものではありません。昨年のスプリンターズSにも参戦し、カルストンライトオデュランダルの3着という成績を残しており、不良馬場だったとはいえ日本の馬場への適性も既に実証済みです。こちらも参戦してくれば、やはり好勝負必至でしょう。
迎え撃つ日本馬は? 春のスプリント王者アドマイヤマックスや第1人者デュランダルがとりあえずのところはその最先鋒となるでしょう。そして昨年度覇者カルストンライトオ。今週の新潟アイビスサマーダッシュで同レース通算3勝目をかけて出走してきますが、順調ならばこのレースを使って直行してくるはずで、本番に向けて無様な競馬はできないでしょう。年齢(7歳)による能力の衰えはないか。見極めるためにも重要視すべき1戦です。