増えも増えたりサンデー系

本日17日、日本軽種馬登録協会による2005年度供用予定種牡馬が発表されました。
それによるとサラブレッドの種牡馬総数は367頭だそうで、1996年が711頭だからそれと照らし合わせると、このわずか10年で種牡馬の数は約半数にまで激減したということになりますね。
数字だけ見れば驚かれる方もいらっしゃるかもしれませんが、96年当時はいわゆる「競馬バブル」の時代で、JRAの年間総売り上げも頂点に差し掛かっていたころのまさに全盛期w。今では不況のあおりを受けて、年間総売り上げも現在の種牡馬の数と同じように半分近くに下落してきてます。それは別に競馬だから不自然だというわけではなくて、昨今のどの企業にも当てはまることであり、異常なほとの人気を集めた90年代半ばの競馬界がおかしいかったんです。だから今の姿が必然っちゃ必然なんですよねw


よってこの件に関しては俺としてはさほど興味を引かれたわけではありませんでした。
むしろ俺が気になったのはそれとは対照的に、種牡馬総数367頭中サンデー系種牡馬が全体の26.5%に登る57頭にまで増えたことです。
以前にも当日記で同系血統が蔓延した場合のデメリットについては意見を講じてきたと思いますが、この数字を見ると、どうやらまだそれを未然に防ぐための予防策が施されていない様子なんですよね。
やばいですよマジで。ましてや26.5%という数字はあくまでサンデー系に限った場合の数字であり、それ以外のヘイルトゥリーズン種牡馬を合わせれば、隠されたもっと高いパーセンテージがはじき出されるはずですからね。グラスワンダーもそうだし、来季より導入されるロージズインメイヘイルトゥリーズン系。このまま行くとその血統は将来的に減るどころか増え続ける一方です。
セントサイモンの悲劇」は現実的に影を忍ばせてきています。


生産界にはもう少し危機感を持ってやってもらいたいもんです。