エプソムC

スズノマーチが重賞初制覇。グランリーオの作り出した平均ペースを最内枠の利を最大限生かし内ラチ沿いの経済コースを追走し、直線はうまく馬群を捌いてクビの差だけ抜け出しました。北村宏の好判断がもたらした勝利とも呼べるでしょうが、3歳時にはダービー出走も果たした素質馬でが今年に入ってついに本格化した印象。今後も楽しみです。


一方でもう1頭気になった馬がいます。5着のボーンキングフサイチコンコルドの判弟でアグネスタキオンクロフネといった最強世代と同じクラシック2001年組。今回は2002年の春の天皇賞以来、実に約3年2ヶ月ぶりとなる久々のレースになりましたが、7歳となったボーンキングは道中の行きっぷりにも休養前と同じ元気よさがあり、終い3ハロンは34秒6とメンバー中2番目のタイムで上がって見せました。
久々ということを意識してか、鞍上の福永祐一騎手は手探りの騎乗だったかもしれませんけどね。もっと勝負懸かった乗り方をすれば勝ち負けまでもあったのではないかと思わせるような内容でしたし。まぁ休養明けとしては上々でしょうか。
ボーンキングは何だかんだでまだ12戦しか消化しておらず馬体の消耗も他の同世代に比べれば少ないはずで、今後も脚元の不安と相談しながらになるとは思いますが、重賞戦線を賑わせていくだけの潜在能力は十二分に秘めている馬です。脚質や大跳びの走法から東京コースは向くはずだし、秋の天皇賞に出走してくれば怖い存在になることでしょう。この馬も楽しみですね。