フローラS

ディアジーナが勝利。実績どおり順当な結果と見て良いでしょう。外16番枠もテンのスピードや流れの速くならないメンバー構成からむしろ有利に。苦も無く4番手で折り合い、手綱を引っ張りきりで直線に向きました。ギリギリまで我慢させ追い出すと後は突き放す一方。2着争いを尻目に最後は2馬身差。父メジロマックイーンに6月の遅生まれで、一戦一戦強くなっている印象。ただし、勝ち時計が馬場回復後間もないとはいえ2分02秒2というのはいかにも遅く、この勝利を持ってブエナビスタ桜花賞組に並ぶ存在にまでのし上がったとは言えないかも知れません。
2着ワイドサファイア。こちらも抜群の手応えからギリギリまで追い出しを我慢して楽に2着をキープ出来るかと思いきや、内をすくった3着馬に詰め寄られハナ差の大接戦にまで持ち込まれました。ディアジーナには完敗していることからも、2歳時に大器と称された素質が伸び悩んでいる印象を持たせます。
3着ハシッテホシーノ。約3ヶ月ぶりもマイナス4kgでの出走。レースでは渋とい面を見せ陣営の目論見どおりオークスの権利を取得しましたが、間隔が詰まる本番で馬体の細化がどう出るか。それでも、叩かれた上積みがあるようならば本番でも怖い存在となり得るかもしれませんが。
1番人気を裏切り14着に敗れたミクロコスモスはスタート一息で後方からの追走。武豊騎手の扶助は前走同様折り合い重視のもので、これで掛かっていたのではどうしようもありません。馬が首を上げる仕草も見られ、競馬にはなりませんでした。スタート後に接触する場面もあり、これに馬が激昂したという推測も立ちますが、G1ではもっと厳しい展開を余儀なくされる事があるはずで、これに対応出来ないようでは現時点でのG1好走は難しいでしょう。
他に次走注目の馬といえば、5着のエオリアンハープ。直線狭いところがありながらも上がり最速で突っ込んできており、スムーズならばと思わせる内容でした。
総括としては、ブエナビスタの逆転候補はいないという見方です。