明暗

高松宮記念

勝ったのは3番人気のローレルゲレイロ。五分の発馬から徐々に外のジョイフルハートを牽制するかのようなゆったりとした扶助で藤田伸二騎手が無理なく先手を奪いました。後続各馬もそれぞれが牽制し合うような形になったのも絶好の展開。道中真後ろから攻め…

日経賞

アルナスラインの重賞初制覇。チークピーシーズが思いの他効いたのか、それともここ数戦が単なる凡走に過ぎなかったのか、道中は掛かる気味に見えるくらいの行きっぷり。元々菊花賞でも掛かり気味に追走するぐらいだった前向きな気性の持ち主で、本来持って…

毎日杯

アイアンルックの直線一気が決まりました。元々橋口厩舎の看板馬、リーチザクラウンと調教で互角以上に渡り合ってきた期待馬。課題のスタートも大外枠の最後入れで無難なもの。その後、掛かる素振りを見せたため小牧太騎手が位置取りにこだわらず後方で折り…

阪神大賞典

アサクサキングスがV。直前の激しい降雨により上がり3ハロン40秒6を要する極悪馬場。跳びが大きく道悪では宝塚記念で左右に著しく寄れた前科もある同馬が、この消耗レースの接戦を制して見せたのは昨年からの上昇を裏付けます。インの中位からレースを運…

スプリングS

1番人気アンライバルドの完勝劇。スタート後間もなく1コーナーを迎える中山1800mの特徴に加え、インコースの止まらない現状の中山の馬場にあっては、コース取りの利を活かさない手もなくテンから各馬が内側に殺到。審議の対象となった場面がその1コーナ…

中山牝馬S

キストゥヘヴンが有終V。今季絶好調横山典弘騎手の手綱に導かれ、直線内ラチ1頭分あるかないかの狭いスペースを割り、力強く抜け出しました。デビュー以来目立った故障もなくコンスタントにレースに使われて来た名牝も、これで引退。最後の最後で完成され…

フィリーズレビュー

久々ワンカラットが勝利。前半3ハロン34.3秒の平均ペース。4ハロン目からゴールまでは12.0 - 12.2 - 12.0 - 11.9。バランスの良いラップを立て続けに刻んだレース展開の中で、最後は2着に1馬身1/4差。完勝といえる内容で、ブエナビスタ打倒候補の筆頭に…

中京記念

サクラオリオンがV。足掛け5年での重賞初制覇。15番人気の低評価も、OP入り後のここ3戦着順ほどには頭打ちという印象を与えておらず、馬場が渋ったこともプラスに働き一気に台頭しました。1番人気ヤマニンキングリーの直後という位置取りも、小回りコ…

弥生賞

ちと遅くなってしまいましたが、明暗。 ロジユニヴァースが完勝しました。ラジオNIKKEI杯ではリーチザクラウンの逃げをピタリと2番手でマーク。その行きっぷりがあまりにも良く見え過ぎたせいで、今回、アーリーロブストが行く気を見せないようならば…

オーシャンS

連闘のアーバニティが重賞初制覇。1200mの速い流れを苦も無く追走できるスピードと、狭い馬群の間からも抜け出して来れる根性、距離も1600mまでは実績を残していることなどから、G1のタフなレース展開にもスンナリ対応出来る下地は充分です。新星誕生。 …

チューリップ賞

まぁ強いこと(笑)。ブエナビスタの完勝劇に阪神の場内も沸きに沸いたことでしょうね。 もしブエナビスタの能力を疑うのであれば今回のレースでしたが(かくいう私も若干疑ってみました苦笑)、休み明け初戦に先行馬の残りやすい今の阪神の馬場など、全ての…

ジェベルハッタ見解

ウオッカの敗因は前が詰まったからだとされております。ラスト100mぐらいでは内側の進路が開き、そこを突いて武豊騎手も鞭を叩き追い出す動作を取れたことから、一様に前が詰まったからだと結論づけしてしまうのも、どうかと思います。しかしただでさえ繊細…

阪急杯

ビービーガルダンの快勝。1200mに良績が集中しているとはいえ、陣営も鞍上も、戦前から距離には自信を持っていたと聞きます。それにしても単騎のマイペースで逃げた、強豪ローレルゲレイロを、直線並ぶ間もなく交わし去っていく強さには、驚きを隠せません。…

中山記念

カンパニーが連覇。かつて上がり3ハロン32秒台を記録したことのある、超弩級の瞬発力型に2番手からの競馬をされては、他馬には付け入る隙もありませんでした。単騎でスローの逃げを展開したキングストレイルを、直線で難なくパス。迫ってくる後続馬も完封…

アーリントンC

ダブルウェッジの勝因はスタートでしょう。最内枠の利を最大限活かせる3番手に難なく付けることが出来ました。先行馬も速いペースではなかったとはいえ、ある程度後方を引き離すような逃げ。2着マイネルエルフが2番手から粘りこみ、併せる形になったこと…

フェブラリーS

4歳の大器2頭が7歳2強を抑え込みました。サクセスブロッケンは距離短縮と、内田博幸騎手が3度目の騎乗だったことが大きな勝因です。前走、前々走と、明らかに道中行きたがる素振りを見せ、勝負以前に折り合いの対処に騎手が追われるような状況。それで…

クイーンS

スローがみえみえの展開で、人気馬のほとんどが先行集団に位置取る中、ディアジーナが直線抜け出しました。メジロマックイーン産駒らしい渋い末脚が身上の同馬を、内田博幸騎手の豪腕が見事に導いたといえるでしょう。GIとなると切れ負けしてしまうかもし…

京都記念

予想を載せ忘れてしまいました。その上昨晩の深酒で今起床したばかり。本当、ぐぅたら人間ですね(苦笑) アサクサキングスとサクラメガワンダーの2頭で決まったのはごく順当といえるでしょう。馬場の悪い内側は避け、大外へ持ち出してからの一騎打ち。サク…

ダイヤモンドS

ハイペースでのレコード決着。後方でじっくり我慢していたモンテクリスエスの勝利。出遅れながらもゆっくりと直線勝負にかけた北村宏司騎手のファインプレーが光りました。前走もゴール前外に寄れなければ楽に勝っていた競馬。そのレースで先着を許した、ビ…

きさらぎ賞

リーチザクラウンの快勝。レース前、控える競馬を陣営が示唆していたため、どのような位置取りで競馬をするのかが最初の焦点でしたが、類稀なるスピードの違いで結局は自然とハナを切る形へ。そこから先は早くからクラシック最有力候補とまで言わせしめた、…

シルクロードS

内外の馬場差が明暗を分けたように思いますが、アーバンストリートの末脚はお見事。どんな展開でも、どんなコースでも、終いにきっちりと伸びてくる馬で、今後も大崩れはないでしょう。しかしレースレベルとなると、どうでしょうか。アーバンストリートが昨…

共同通信杯

ブレイクランアウトの勝利は順当なもの。それにしても2戦続けて2000mを好時計勝ちしているトーセンジョーダンを退けて一番人気に支持されるとは驚きでした。武豊騎手と松岡騎手、ネームバリューの差もまだまだあろうかとは思いますが、結果は人気通り。フ…